積みがちゲーマーのゆかいな日々

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『街〜運命の交差点〜』20年経っても色褪せないサウンドノベルの名作【感想】

 

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『街』というゲームをご存知でしょうか。チュンソフトより1998年にセガサターンで発売され、その後PSやPSPへと移植された、サウンドノベルの伝説的名作です。

当時まさに黎明期だったノベルゲームのジャンルに様々な可能性をもたらし、20年たった今でもコアなファンが多いこの作品。プレイ済みという方も多いと思います。

 

私は発売当時まだ小学生。『街』はおろかノベルゲームの存在も知らず、ポケモンばかり遊んでいました。

その後大人になってから様々なジャンルのゲームを遊ぶ中で、ノベルゲームに触れる機会が増え、もっと多くの作品を遊んでみたいという興味が強くなりました。

 

そこで、同ジャンルで多くの人が記憶に残る名作と挙げていた『街』のPS版を購入。今は使わなくなっていたPS3を引っ張り出して一気にエンディングまでプレイしました。

 

今回は、私が『街』をプレイして「ここが良かった!」とグサッと刺さったポイントをまとめてみました。

既プレイの方にとっては当たり前なことだらけかもしれません。未プレイの方は、興味があれば是非プレイしてみていただきたいです。ネタバレはありませんが、あまりにとりとめもなく書いてしまったので、画像もないのに異常な長さになってしまいました。。

 

 

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【おさらい】「サウンドノベル」とは

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プレイステーション® オフィシャルサイト より(画像はPSP版)

 

『街』はサウンドノベルというジャンルに属するゲームです。小説のように物語を読むことで進行していきます。

 しかし、一般的な小説とは異なり、

・音(効果音・BGM)やビジュアルによって、臨場感あふれる演出がなされる

・物語の随所に「選択肢」が現れ、プレイヤーの選択によって、その後の展開や結末までもが変化する

といった”ビデオゲームならでは"の部分を活かしたものになっています。

 

そもそも「サウンドノベル」というのはチュンソフト(現:スパイク・チュンソフト)の商標で、一般的な呼び方は「ノベルゲーム」、もしくは(特にビジュアルに重きをおいた場合には)「ビジュアルノベル」などと呼ばれています。

 

今でこそノベルゲームの作品も多く作られていますが、「街」はまさにこのジャンルの基礎を築き上げた作品のひとつです。

 

『街』のここが良い!

 ①ホラーじゃない!

1つ目からなんじゃそりゃというポイントですが、私、怖いゲームは苦手なんです(笑)。特にチュンソフトのサウンドノベルは、ホラーテイストのものが多い! 

 

しかし、『街』にはホラー要素はありません。(たまに怖い演出はありますが^^;)

私のように怖いゲームが苦手でも手が出しやすかったので、間口が広いという意味では最も重要なポイントかも…?ということで、最初にこちらを挙げました。

 

※実は10代のころに『かまいたちの夜』は1〜3までプレイ済みです。"ホラー"ではなく"謎解き"だと自分に言い聞かせ、ビビリながらもプレイできました。でも本当にトラウマレベルな描写がたくさんありました(汗)。『街』はそういうのがほとんどなくて良かった(でも市川シナリオはちょっと怖かった)。

 

②背景が実写!(20年前の)リアルな渋谷が舞台 

次に、背景に使われているのが実写写真という点。これはノベルゲームが多く発売されている現代から見ても珍しい試みだと思います。絶対にロケとか大変ですもんね…。

 

その舞台は渋谷

しかも当然ながら、ゲーム内の渋谷はおよそ20年前、1998年頃のもの!

 

実は私にとって渋谷は非常に馴染み深く、毎日のように訪れる場所なので、日常風景がゲームの中に現れることにも感慨深いところがあります。

しかも20年前の渋谷なので、私自身が全く知らないような建物も多くあり、そんな中で見覚えのある風景が出てきたときのエモさたるや。

もちろん渋谷の風景だけではなく、20年前の暮らしぶりや、所持品、ファッションなどからも、当時を感じることができます。

 

私の場合20年前のことは幼すぎて全然覚えてないので(そもそも東京には行ったことすらなかったし)、懐かしいというよりも新鮮でした。

 

映像作品とは違って静止画なのでじっくり眺めることができますし、主人公の行動を細かくなぞっていくノベルゲームだからこそ、まるでタイムスリップしたような感覚で当時の雰囲気をリアルに感じることができます。そんなゲームは数少ないのではないでしょうか。 

 

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③個性豊かな複数のシナリオが絡み合う!

『街』のメインの主人公は8人。それぞれ固有のシナリオがあります。

各主人公は年齢・性別・職業もさまざまで、シナリオの内容もギャグっぽかったりシリアスだったりと個性豊か。それに合わせてBGMや文章の雰囲気も様変わりします。

 

しかし『街』は単なる作品集ではなく、全てのシナリオが”同じ日時の渋谷”を舞台にしているため、シナリオ同士が複雑に絡み合い、互いに影響し合うという特徴があります。

これがゲームの難易度をぐっと高めていて、非常に歯ごたえがありました。

 

例えば主人公が一人しかいないノベルゲームの場合、その主人公のタイムライン上の出来事だけ把握していれば、もし行き詰まったとしてもおおよそフラグを変えるべき箇所の見当はついてくると思います。

しかし『街』はそれが8人分。単純にいえば8つのタイムライン上での出来事を把握する必要が出てくるのです。

 

ある主人公のシナリオで選択肢が現れたとき、正しいルートを選ぼうとするなら、別の主人公達が同じ時に何をしているのかを考慮せねばなりません。選択肢によっては、選んだ行動が別の主人公の邪魔をしてしまい、その人がバッドエンドになるということも起きます。

意地の悪いことに、出てくる選択肢すべて正解っぽく見える場合もあり、ものによってはその人のシナリオではどれを選んでも支障がないこともあります。しかし、別の誰かにとってはその選択肢が運命を左右することもあります。

 

といった形で、プレイヤーは並行する8つの物語を、どれも漏らさずに正しい方向へと導く必要があり、記憶力と推理力が試されます。この難しさがあったからこそ、今でも思い出に残っているプレイヤーが多いのかもしれません。

 

※「そんな難しいのは無理…」と心配する必要はありません!難易度選択はありますし(EASYモードではバッドエンドになりにくい等の違いがある)、物語はいつでも振り返って読むことが可能です。見返しながら色々な選択肢を試すうちに、必ず攻略の糸口が見えてきます。

 

④独自のシステム『TIP』と『ZAP』

『TIP(ティップ)』は簡単に言うと辞書機能です。

文章中に水色で表記された語句を選択すると、その言葉の説明を読むことができます。

 

辞書と言っても、難しい言葉に対して真面目な説明が出てくるような場面は全体の半分くらい。もう半分は非常にユーモラス。ふざけてるんじゃないかと思うようなものも沢山あるくらいで(本当にふざけてるのもある)、このユーモアに触れたいがために、TIPの対象語句が出てきたときには漏らさずにチェックするほどでした。

 

物語の本筋を邪魔しない点でも素晴らしいですし、辞書的な説明ではなく各主人公なりのフィルターを通したものであることが多いため、シナリオを十二分に楽しませてくれます。

このように補足説明を織り交ぜる手法は、『街』によって確立されたものらしく、その後多くのノベルゲームでも類似の手法が取り入れられるようになったほどです。 

 

一方の 『ZAP(ザップ)』は、「ある主人公のシナリオから、別の主人公のシナリオに飛ぶことができる」という機能です。ゲーム中ではそのことを「ザッピングする」と呼んでいます。

このZAPも、TIPのように文章中の特定の語句でのみ発動できる機能なんですが、こちらは『街』の攻略において非常に重要で、8人のシナリオが同時並行で動いていることを存分に活かしたものでした。

 

例えばAさんのシナリオのプレイ中、バッドエンドではなく「つづく…」という終わり方をして急にその先が見られなくなることがあります。

この場合、先を読むためには、別の誰かのシナリオからAさんのシナリオへとザッピングできるポイントを見つける必要があります。

このポイント探しがとても面白かった。

 

「つづく…」を解消するための最も多い方法は、「つづく…」で止まったはずのAさんが、それよりも後の時間帯で、Bさんのシナリオで出てくるようなパターン。

このときBさんのシナリオ上でAさんへのZAPポイントを見つけると、Aさんのシナリオに飛ぶことができます。これによりAさんの「つづく…」が解除され、Bさんに出会うまでの経緯や、その先を読むことができるようになります。

 

と…長々と説明したものの文字だけではイメージを掴みにくいですよね。ぜひプレイして体験してみてほしい部分です。

 

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⑤静止画なのに臨場感ありすぎ!個性豊かな俳優陣の熱演が凄い!

最後のポイントは、背景となる写真にうつる登場人物たちの演技です。

文字と写真だけなのに、まるで本当にそう喋っているかのような臨場感あふれる表情、そして巧みな効果音とBGM。画面の中で起きていることに釘付けにさせられます。

また、出演俳優陣は有名な方は起用せず、あまり名の知られていない方が多くなっています。これは街に普通に居そうな一般人の物語である、という点を表現するためだそう。

 

ですが当時は無名でも、今では名の知られた方が何人か出演されています。

細井美子役はお笑いコンビ北陽の伊藤さおりさん、市川文靖役はダンカンさん、

メインの主人公ではないですが、脇役にサギ山役の窪塚洋介さん、ジェロニモ役の谷山紀章さん、など。 

そんな方々の20年前の姿を見られるのも貴重です。

 

まとめ

いやぁ…まさか4,000字超えの長文になるとは。しかも画面の画像もなしに、ちょっと書きすぎました。説明ベタでうまく伝わらない箇所もあるかもしれません…。やはりこの感動や思い出は、プレイしてみて各々で感じ取っていただくのが一番ですので、ぜひ未プレイの方は遊んでみていただければと思います。 

 

いま「街」をプレイするならPS版かPSP版がお手軽

初出はセガサターン版で1998年発売、PS版は翌年1999年に発売されました。ユーザビリティの面など様々な点が強化されていますので、いま遊ぶのであれば(PS1〜3のどれかを持っている必要はありますが)PS版が手軽でお値段も安いかなと思います。

また、PSPにも移植されているので、PSPやVitaを持っている方はこちらもありです。PS Storeでダウンロード版が出ていますので、購入も楽です。

 

ちなみにどちらも、物語中のどこでもセーブが可能なので、据え置き機のPS版であっても好きなときに休憩したりと、手軽に進めることが可能です。

自分のスタイルに合ったバージョンで、ぜひ楽しんでください!

 

▼PS StoreからダウンロードできるPSP版はこちら

街 ~運命の交差点~ 特別篇 | 公式PlayStation™Store 日本

 

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